So-net無料ブログ作成
鑑定基準 ブログトップ
前の10件 | -

押収銃器の犯罪容疑指数-SFI [鑑定基準]

警察が押収した銃器が発砲事件を起こしている可能性の大小を推定する上で用いる指数。カナダ国内で押収された銃器の発射痕画像をサイビン(CIBIN)データーベースに登録する際には、この指数の高い銃器が優先される。

発射機能がある銃器、発射機能を容易に回復できる銃器の犯罪容疑指数は高い。

メーカー製の銃器は犯罪容疑指数が高い。

手製の銃器、改造して発射機能を出した信号銃や轟音銃等や空気銃などは犯罪容疑指数が低い。

犯罪容疑指数が低い銃器は、試射弾丸類は採取されず、CIBINデーターベースに発射痕画像は入力されない。

限られた資源を有効活用するために設定された指数である。鑑定現場では、積み残し鑑定を減らすために、省略すべき業務の見当はついているが、このように指数として設定されていると、現場の業務処理がスムースとなる。

押収銃器の犯罪容疑指数-SFIは、Suspicious Firearms Indexの略語である。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

遅滞鑑定 [鑑定基準]

遅滞鑑定(ちたいかんてい)

法科学鑑定処理機関が、鑑定を受理したにもかかわらず、その鑑定書の作成が遅れている鑑定。

英語ではbacklogged casesであるが、単なる未処理鑑定ではなく、処理が滞っている鑑定を指す。

アメリカ司法省の定義では、鑑定受理後30日を経過しても鑑定書や検査報告書が作成されていない鑑定を指す。

1件の鑑定を処理するだけなら30日も必要なくても、次から次へと鑑定が来る状況下で、優先度が下げられた鑑定では、受理後30日過ぎても着手すらされないこともあり得る。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

米国科学アカデミーの法科学強化報告書の工具痕鑑定の現状分析 [鑑定基準]

米国科学アカデミーの「米国の法科学の強化:将来への道程2009」では、工具痕鑑定分野に関する現状分析が行われている。米国科学アカデミーは、昨年公表したバリスティック・イメージングで、発射痕鑑定技術に関する分析はすでに行っている。そのため新味はないが、彼らの結論を要約すると以下のようになる。

発射痕鑑定を含めた工具痕鑑定分野の最大の弱点は、その鑑定手法が正確に定まっていないことにある。AFTEが定めている鑑定基準には、「十分な」対応痕跡がある場合とか、異なる工具によって付けられた痕跡の間に見られる「最良の」対応痕跡を上回る対応痕跡がある場合とか、同一工具によって付けられた痕跡に見られる対応関係と「異なる点がない」場合といった基準が示されている。しかし、これらの基準はいずれも客観的なものではなく、鑑定者の経験によって培われるものでしかない。AFTEの基準が現在この分野で公表されている唯一の基準であり、その中には痕跡変動や痕跡の再現性、痕跡の相関の程度などの具体的な数値は何ら示されていない。

現在の工具痕・発射痕鑑定は、鑑定者の経験に大きく依存した手法で行われており、STRを利用したDNA型鑑定手法の客観性とは厳密性が異なる。扱う対象が異なっていおり、工具痕鑑定の証拠価値を高める上で、DNA型鑑定と同等の客観性までは要求しない。ただ、DNA型鑑定の手順を定めた基準は、工具痕鑑定の客観化を今後行う上で見習うべきものがあり、それはその他の分野の鑑定手法の客観化をする上でも同様に当てはまる。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

誤鑑定率 [鑑定基準]

鑑定結果が誤りとなる割合を指す。英語のerror rateの訳語である。Error rateは一般的に「誤り率」であり、「誤判定率」、「誤判率」、「誤答率」ともいわれるが、工具痕鑑定で問題となるのは、その鑑定結果の誤り率であり、「誤鑑定率」の訳語を採用した。

種々の分野の鑑定結果が誤りとなる割合を集計した値を問題とすることはあまりない。鑑定手法の信頼性を測る尺度の一つとして、ある特定の鑑定手法に基づいて鑑定を行った場合に、その鑑定結果が誤りとなる割合を指すことに意味がある。そして、公表されている誤鑑定率が低ければ、自らの鑑定の信頼性の高さを主張する手段として用いられる。

ドーバート対メレル・ダウ製薬の上告審(Daubert v. Merrell Dow Pharmaceuticals, Inc. (92-102), 509 U.S. 579)で、アメリカの最高裁判所が1993年6月28日に下した判決には、後にドーバート基準として有名になる科学的証拠の信頼性(受容性)を判断する新たな基準が提示されていた。その基準は、それまでアメリカ国内で広く採用されていたフライの基準が要請していた、「一般に認められた手法に限る(general acceptance)」という基準を排する一方で、5項目からなる新たな基準を提示した。その基準の一つが、「科学的証拠の誤鑑定率が明らかであること(known or potential error rate)」であった。

それ以後アメリカでは、ドーバート基準をクリアするために、裁判に提出する科学的証拠(鑑定)の誤鑑定率を示す必要に迫られた。ただ、現実の事件の鑑定結果が正しいかどうかは実際には分からない。裁判の判決が有罪であったからといって、その裁判に提出された鑑定証拠が正しかったと結論できるわけではない。したがって、誤鑑定率を現実の事件鑑定から算出することは難しい。そこで、誤鑑定率を推定する手段として、鑑定技能試験(proficiency test)や、研究目的で行われたブラインド・テストの結果で代用される。

誤鑑定率の計算式は(誤鑑定数)/(鑑定総数) である。、誤鑑定数に「不明」、「不能」を含めるか除外するかで意見が分かれるところである。検定試験における鑑定作業は現実の鑑定と同一ではあるが(検定試験では、受験者が普段行っている鑑定手法にしたがって鑑定することが求められる)、正答が分かっているがゆえに、実際の鑑定とは異なる面がある。出題者側の模範解答は「不明」、「不能」を期待していないことから、「不明」、「不能」の鑑定結果を誤鑑定数に含める立場をとることがある。それに対して、鑑定者側は、「不明」「不能」の鑑定結果は誤鑑定ではないと主張することが多い。

現実の鑑定では、「不明」、「不能」は何ら判断を示していないことと同じで、証拠としては意味がなく、誤鑑定の問題は生じない。そのため、出題者の期待に沿わない回答は、不正解(unacceptable)ではあるが誤答(error)ではないとされ、誤鑑定率の計算から除外するのが多数意見である。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

誤鑑定 [鑑定基準]

誤鑑定(ごかんてい)

工具痕の異同識別の誤った鑑定結果をいう。誤一致判定と誤相違判定の両者からなる。

すなわち、互いに異なる工具によって加工された工具痕を比較した際に、それらが同一の工具によって加工されたものとする誤った結論と、同一工具によって加工された複数の工具痕を比較し、それらが異なる工具によって加工された痕跡であるとする誤った結論を導いた鑑定を指す。

結論が「一致」するといった強い結論だけでなく、「同一工具に由来する可能性が高い」。「同一工具に由来する可能性がある」との可能性の大小を含む結論であっても、比較した工具痕が互いに異なる工具に由来するものであれば誤鑑定となる。

「不明」、「不能」とした鑑定結果を、誤鑑定とする立場と、誤鑑定ではないとする立場とがある。

鑑定技能検定試験の採点では、複数の課題の中で、1問でも誤鑑定があれば不合格となるのが普通だが、「不明」、「不能」の結論も無制限に許されるわけではなく、そのような結論は1問までは許すといった採点基準が採用されることが多い。結論を導くことが可能であると想定されて出題された課題に対しては、「不明」、「不能」の結論も誤鑑定の範疇から無縁ではない。一方、これらの結論は、結論を導かなかったのであり、誤った結論を導いたわけではないとする立場から、誤鑑定率の計算からは「不明」、「不能」の結論が除外されるのが普通である。

英語では、Misidentificationである。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

3段階のフライテスト [鑑定基準]

科学的証拠の証拠能力を検証するフライテストは、その検証内容からフライテスト1、フライテスト2及びフライテスト3の3段階に分けることができる。

フライテスト1では、科学的証拠の解析手法が立脚する基本的な科学法則の合理性を検証する。 [基本法則の検証]

フライテスト-2では、証拠物等の解析で用いられた手法が、合理性が検証された科学法則を正しく適用したものであるかを検証する。  [鑑定手法の検証]

フライテスト-3では、証拠物等の解析に際し、合理性が検証された手法を、鑑定人が正確に用いて解析したかどうかを検証する。  [鑑定人が用いた鑑定手法と鑑定能力の検証]
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

チャーチル事件-工具痕証拠 [鑑定基準]

チャーチル事件-工具痕証拠

ラミレス事件の裁判に際して、検察側は肋骨の軟骨部位に残されたナイフによる工具痕を用いた鑑定例としてチャーチル事件を取り上げた。しかし、チャーチル事件の工具痕鑑定事例は、肋骨の軟骨部位に残されたナイフによる工具痕を検査した点を除くと、ラミレス事件とはかなり異なった事例であった。最大の相違点として、犯行時に使用されたナイフは結局発見されず、鑑定事項は、ナイフの形状の推定と、殺害時にナイフを突き立てた方向や刺さった深さの推定及び、ナイフの刺創が心臓に達したことから致命傷となったことの推定等であった。ナイフが軟骨に残す線条痕と容疑ナイフとの関連を調べるという、ラミレス事件の鑑定で問題となったものとは一切関連していなかった。ラミレス事件で、この鑑定事例及びその学会誌への報告が関連証拠として認められなかったことは当然であろう。

チャーチル事件の鑑定結果では、凶器が刃幅40mmあるいはそれを少し超える両刃のナイフで、刃の長さが200mm以上、刃の断面の厚みが1mm以下のものという漠然とした結論しか得られていない。凶器を1本のナイフに特定する鑑定とは、その結果の重要性にかなりの開きがある。

この事件は、一部白骨化している死体であっても、その身元が分かれば犯罪捜査上きわめて有効であることを示している。また、特殊な条件が重なっていたことが身元確認の精度を高めたこともよくわかる事例である。同様の鑑定操作を施しても、特殊性のない平凡な例では絞り込みが難しくなる。

ナイフの痕跡の異同識別でも、ナイフに特殊な形状の刃こぼれがある場合には、100万本のナイフを除外して1本のナイフを特定することも可能であろう。ラミレス事件では、軟骨に残された線条痕と容疑のナイフを用いて作成された対照工具痕との間の比較対照写真が残されておらず、その痕跡の特殊性の確認のしようがなかった点が最後まで鑑定の弱点として残された。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

チャーチル事件-カンザス大学での被害者特定 [鑑定基準]

チャーチル事件-カンザス大学での被害者特定

カンザス大学における遺留骨の確認及び予備検査の過程で、左右の第5肋骨の中央の接合部が約20mmにわたって、激しい損傷が認められた。そこで、この部分を周辺から切除し、清浄にして観察することになった。残余の骨格は、カンザス大学の自然史博物館に持ち込んでアンモニアを加えた沸騰水で煮詰めて、軟組織を骨から分離させた。煮沸を行う前に、一切の清浄作業は行わなかった。

清浄にされた骨格に、通常の人類学的検査手法により、年齢と性別の推定を行った。骨盤は明らかに女性のもので、長骨の骨端閉鎖と恥骨結合の形態から、年齢は19歳と推定された。骨格から計算された身長は、被害者と考えられた女性の身長とほぼ一致した。

更なる遺骨の検査によって、被害者の身元が確実となった。被害者はリューマチ性心臓病を患っており、殺害前10年間の一連のX線写真が地元の病院から入手できた。最後に撮影されたX線写真から、脊椎の異常が2か所に確認された。胸部X線写真から、第3から第6頸椎に背棘があることが確認され、この特殊な所見は遺骨からも確認された。さらに、第9から第11胸椎の横突起の大きさと形状に著しい左右非対称が認められた。この骨格異常の特徴と、チューブガーゼによる治療形跡から、被害者の特定に至った。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

チャーチル事件-初動捜査 [鑑定基準]

チャーチル事件-初動捜査

警察は、遺体発見現場の周辺地域に、遺体の特徴に適合する失踪黒人女性がいないか調べた。身元特定に当たっては、チューブガーゼが最も効果的であった。被害者は失踪2日前、それは遺体発見の約10週間前であったが、右手の裂傷の治療を受けていた。医者のカルテによれば、彼女は治療を受けた日の早朝、瓶を用いた殴り合いの喧嘩をし、右手に浅い裂傷を負ったという。その翌日、家族から捜索願が出された。さらに彼女の歯の治療痕跡(数本の抜歯と2本のアマルガム)によって、身元の補強証拠が得られた。しかし、この歯科治療カルテには、1枚のカルテに異なる2名の治療が記録がされているという変則的なもので、X線写真が存在しないという特殊事情もあり、歯科治療は身元確認の決め手とならなかった。そこで、遺骨をカンザス大学に持ち込み、詳細な検査を行うことになった。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

チャーチル事件-遺体発見状況 [鑑定基準]

チャーチル事件-遺体発見状況

1983年の晩夏、カンザス州レブンワース郡の深い茂みの中で、バードウオッチャーが偶然にも人骨を発見した。それは丈の長いカーテンに包んだ上で、軍用ダッフルバッグに収納されていた。ただ、人骨の一部は、ダッフルバッグの周囲の半径5mの範囲に散らばっていた。周囲の人骨を合わせると、結局発見できなかった膝から下の部分を除く一体分の骨格があることが確認された。膝から下の部分がダッフルバッグからはみ出していたため、肉食野生動物によって持ち去られた可能性も考えたが、膝や腓骨に噛み切られた跡は見られなかった。

被害者は、カーテン以外に、着衣や宝飾品等は一切を身に付けていなかった。遺体の予備検査では、軟組織がわずかに非晶質化しており、最初に腐敗が始まった部分は右手の手のひら部と右肩の筋肉部と認められた。脊椎骨の大半は分離しており、腰から下の骨周辺の軟組織は、かなり分離していた。頭蓋骨はほぼ白骨化していたが、短く刈られた赤褐色の毛髪とともに頭皮は完全な状態で残されていた。腐敗した右手の人差指はチューブガーゼで覆われており、医療機関で治療したことが窺われた。予備検査の結果、遺体は若い黒人女性と推定された。現場では死因は特定できなかった。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問
前の10件 | - 鑑定基準 ブログトップ
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。