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NIST標準弾丸SRM2460のポリマー複製品 [測定資機材]

米国NISTの標準弾丸2460(SRM2460)は、発射弾丸に残される発射痕を観察測定する機材を校正する際の標準器として使用されている。ところが、その価格は現在2020ドルとなっており、極めて高価である。その価格が高いことから、発射痕の鑑定を行っている実務機関の大半はSRM2460を購入していない。また、大量生産には向かず、現在販売可能な残数は4個のみという。そこで、SRM2460の低廉な代替品を模索していたNISTは、ドイツのBundeskriminalamt(BKA)が保有するポリマー複製品製造技術の導入を検討し、2011年にその技術の導入で話し合いがまとまった。NISTはBKAの技術を利用しながらも、複製品に使用するポリマー材料を、アメリカ国内で容易に入手できる材料に変更し、新しい技術として完成させた。

BKAの技術の基本は真空キャスティングで、ポリマー材料に発生する気泡を気圧を下げて抜くことで、複製品表面に発生する気泡による凹凸を除去するものである。NISTの複製品製造の概要は、SRM2460をシリコンで満たした円筒容器に漬け、雌型を製造する。この際も真空に引くことで気泡を徹底除去する。雌型からSRM2460を引き抜き、雌型にポリウレタンを注ぎ込んで雄型を製造する。この技術で製造されたSRM2460の複製品には、SRM2460の形状を測定した触針式表面形状測定器による触針の痕跡まで正しく形状が複製されており、発射痕の測定機材の校正目的に十分利用できるものと結論された。

SRM2460の複製品の価格がSRM2460からどの程度安くなるかはまだ確定していないという。薬きょうの場合の価格が375ドルから425ドルの間になるという。弾丸の場合はこれより高く、500ドルが一つの目安だという。

この技術は、一般の痕跡のレプリカの作成にも利用できる。現場弾丸と現場薬きょうのレプリカを作成し、現在痕跡画像でのみデータを共有している遠隔機関との間の痕跡データの共有が、痕跡のレプリカで行うことの目途が付いたという。
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