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銃器工具痕鑑定の非科学性を主張する元FBI研究室長の宣誓供述書(34) [鑑定批判]

 (17) きわめて類似性の高い痕跡の近隣地域での出現

  個々の工具が、それ固有の痕跡を残すという固有性の仮定は科学的に確立されておらず、この固有性の仮定は科学界と法科学界から誤りとされている。また、同時期に製造された製品がどのような地域に流通しているかについて信頼できるデーターもない。製造された銃器が米国内に均一に分布するように販売されることはありそうにない。そうではなく、鉛弾丸の研究者が明らかにしたように、同時期に同様な製造手法で製造された銃器は、特定の地域に固まって流通するのではなかろうか。弾丸や薬きょうに付けられる発射痕の一致状況を評価する上で、特定の型式の銃器の販路を考慮する必要がある。さらには口径が同一の類似した型式の銃器が特定の地域にどれだけあるかも考慮する必要があるだろう。銃器・工具痕鑑定者は、類似痕跡から、それらの痕跡が同一物に由来するものと結論した場合に、その結論の確率的価値を明らかにしたことはなく、その確率を考慮したことすらない。文献を徹底的に調査したところ、その確率的価値を求める上で、銃器の販路を調べたものは一切なかった。彼らがそのようなことを調べない理由は、それぞれの銃器が固有の痕跡を(弾丸や薬きょうに)残すという検証されていない仮定を信じ切っているからであろう。 鉛弾丸の成分分析の鑑定をしてきた人たちも、ほぼ40年間にわたって、鉛弾丸の成分の固有性を信じ切っていた。それは最近の研究によって有効な仮定ではなく、鑑定結果は誤解を招くものであり、法科学的に意味をなさないことが明らかとなったが、それまで彼らはそう信じていたのである。
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