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鑑定結果の段階表現 [鑑定基準]

鑑定結果の段階表現(かんていけっかのだんかいひょうげん)

鑑定物件を検査して得られた結果を基に導く結論の強さを示す段階表現。
鑑定書の主文あるいは鑑定結果の主文と言われることもある。
二つの工具痕を比較したときに、それらの痕跡の対応関係は、極めて良好なものから全く異なり対応しないものまで連続的に分布している。その結果を何段階かに区分して鑑定結果として表現されている。
工具痕の鑑定結果の表現としては、各国で3段階から数段階に区分して表現されている。
階級を少なく分類する主義者の主張は、誤一致判定や誤相違判定の生じる危険性を極力抑えることが重要であり、判定を誤る危険性がある場合はすべて不明と結論することで鑑定者の責任を果たすとするものである。
多くの階級に分類する主義者の主張は、比較対照結果から導き出せる結論を、その結論の精度まで含めて伝えることが鑑定者の責任であるとするものである。
鑑定結果を利用する立場からみると、階級の少ない鑑定結果は、肯定結論であっても否定結論であっても、それを100%正しいものととして利用できることから、積極活用できてありがたい。もちろん3段階の分類であっても、その結果が100%正しいとの保証はない。
一方、多段階の結論の場合では、中間段階の結論を捜査や裁判に利用するに当たっては、可能性の大小に関する鑑定者の真意を確認する必要性が生じてしまうのが現実である。また、鑑定者もその質問に関して答える必要がある。このような場合に問われる質問は「この鑑定が正しい可能性は何パーセントですか?」である。その質問に答えられないことを悟った鑑定者は、3段階の結論方式を採用するようになる。
工具痕の変化は連続的に生じる現象であり、痕跡の対応関係も次第に劣化するものである。それをどこかで線引きして結論を導いているので、線引き箇所の多寡について、どちらが科学的とか非科学的という決めつけはできない。安定した再現性のある評価が可能であるならば、多段階評価も意味がある。

英語ではRange of Conclusion,Level of Scale,Scale of Conclusionなどが用いられている。


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